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 徒然なる日暮し

----猫と絵と日常を気まぐれに綴るブログ----

■ミュシャ展■

先週末、待ちに待ったミュシャ展に行ってきました。

ミュシャとの出会いは小学生の頃、
有名なポスターのデザインや色彩に一目ぼれし、小さな画集を買って貰ったのが最初です。
その画集には、当時はまだ有名ではなかったスラヴ叙事詩も紹介されており、
それが現地の市庁舎やお城の壁画として展示されている旨を読んだ私は、
いつかプラハにミュシャを見に旅行にする、という夢を持ったのでした。

それが、まさか日本に来てくれるとは思わず...!
ネットで初報を知ってから、ずっと楽しみに待っていました。


展示物を見たときは、言葉にならない感動でした。


第一印象は、大きい!そして絵が光っている…
物理的に照明が当たっているということではなく、絵自体が光源になっているイメージです。

人間、凄すぎる物を見たときは頭が働かなくなるんだなーとぼけっとしながら、
生で見る作品から何か得られないか、混んでくる時間いっぱいまで眺めていました。


一番好きな絵です。


人物の書き込みがすごい。


当日は公開最終週末ということもあり、出る頃には100分待ちの列。
その時間待っても、見る価値が本当にあったと思います。

これで当分は、何かあってもこの思い出で乗り切れそうな気がします...!!

つれづれ


続きは個人的な鑑賞メモになりますので、折りたたみ。

~~~~~~~~~~~~~~~

【ミュシャ展メモ】
好きな作品のわりに、解説書や詳しい技巧本を読んでいないため、
それならあの本にあったよ~という内容になると思いますが自分の考え整理用のメモになります。

●絵が光ってる!
光源と色の使い方によるものかなと考えました。
ミュシャの絵は近景・中景・遠景が分かりやすく分かれており、近景が暗いことが多いです。
中景に物語の要を配置し、そこにふんだんに光をあてているので、丁度舞台のスポットライト
的にものが浮かび上がって見えます。
また、光源の色も黄色やオレンジ等暖色が多く、膨張して目に入ってくる感じが強いのかなと思いました。

●デザイン的な描写
ミュシャの絵画において感じることは、エッジが効いているということです。
ぱっと見、油絵というより版画に印象が近いと言いますか、平面の中で明暗と
陰影を感じる色彩でうまく立体的に見せている感じです。なんといったらいいのか…

それは製作過程に見られるのですが
(▼未完成と言われている絵の一部)

まず人物のシルエットを完璧に描写、平面的に塗った後
書き込みに移っているようです。
かなりデザイン的な作り方をしているのではと思います。

余談ですが、絵のうまい人ってシルエット(アウトライン)が完璧ですよね…
それだけで塗りが単純でも引き立つ。真似したいです。


●Twitterからも抜粋、力の入り抜きの技巧について
Twitterで呟かれている方がいらっしゃいました。
ミュシャはデザイン系出身ということもあり、これだけの大作ながら
納期や絵のメリハリを考えた工程を取っている、すごいと。

まず、絵の主要となる部分以外の四隅の書き込みは、最低限作品として成り立つレベルに
力を抜いています(この最低限がプロ級でなかなか真似できないところ)

そして、主要部分においても、ベタ塗りになってしまう影や空間平面に
ハッチングを使って情報量を増やしています。
よく見る油絵では、ぬるっとしたグラデーションかナイフでぺたぺたっとした感じが多いと思う部分です。

●ミュシャほどの画家にも流行の影響が…
映像コーナーでのミュシャ解説の内容です。
ミュシャはポスターデザインで一躍有名になったあとに、
祖国への誇りに目覚めスラブ叙事詩の制作に取り掛かります。
時代的にも小国の独立を目指す機運が高まっている時期でした。
制作は16年ほどかかりますが、発表された時の評価は低い物でした。
16年の間に、流行が代わり、宗教画的なものは古臭いと見向きされない時代であったことと、
その頃すでに国が独立し、今頃祖国愛をうたった作品が出ても…という感じだったようです。

まじか!

結構これには驚きでした。ミュシャほどの画家でも流行でないと評価が低いとは…
当時はネットも何もない時代で、16年もかかっていればまあとも思いますが。
これが現代だったら、流行の消費速度はもっとシビアですね。一週間とか、一ヶ月持てば凄い方。
今活躍されている方々は凄いんだなと思います。

●作品の運搬方法
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の時のように、ベルーガでの空輸かと思っていましたが、
巻いて持ってきたようです(!)

エアバスベルーガ

公式が呟いていましたが、もともと壁画のような固定作品でなく、
移動を考えられて耐久度のある描き方をしていたとのことです。
持ち運びも、納期も考えて作っていたとは、ミュシャ改めて凄い・・・


会場で感動ボケした頭では、この位しか観察できませんでした。
もっと技術や知識を持って見に行ったら、また違う発見があったのではと残念。
他の方のブログや、解説書で復習したいと思います。
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書いてる人:comagome



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